誰様？？オレ様！

“さ、寒いぜよ。首から下が寒いぜよ…ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ”

＜そんな時はフンドシ一枚になって寒風摩擦が一番じゃけんのぉー！！＞

“ふお？？……えっと…誰様ぜよか？？”

＜ＮＯ－－－－－！！！誰様じゃなくｵﾚ様じゃけん！！ワシの事を忘れたとは言わせんけん＞

“……（考え中）……ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ！！”

“おおおお　お主はたしか！！”

＜うむうむ、ワシは…わが…＞

“赤鬼のﾌﾝﾄﾞｼだったぜよな！！”

＜そうそう、この立派な赤いﾌﾝﾄﾞｼがトレードマークの【赤鬼のﾌﾝﾄﾞｼ】……て違ーーーーう！！！　赤鬼のﾌﾝﾄﾞｼって誰じゃけん！！ﾌﾝﾄﾞｼが名前になっとるけ！！ワシはそんな名前ではない！！＞

“おう？？違ったぜよか？？よく小さい頃ﾌﾝﾄﾞｼ靡かせて走り回っていたではないか”

＜そうそう、こうビラビラ～と………って何をやらせるかっ。そうではなくてワシじゃけん！【我輩】じゃけん。忘れたのか？！ほんの少しばかり出番がないだけで、もうワシの事忘れたんかい＞

“……お…ぁ。…あああ、兄貴！今まで何処ほっつき歩いていたぜよか！！うっかり拙者の頭の中から兄貴の存在が削除されかけていたぜよよ！！”

＜……しっかり削除されていたじゃけんのぉ！！！＞

「……拙者の頭は鶏の頭。３歩歩けばスッキリ爽快空っぽさ～」

“ああああ～鶏さん、待ってくれぜよ～♪”

＜なぬ？？！＞

「ほらね？」